これまでの経緯 1<診断>

2020年、歯のクリーニングのために歯医者を訪れた時のことでした。以前から顎のあたりに痺れを感じていた為、僕はそのことを軽い気持ちで相談しました。

撮ったレントゲンを確認した担当医は少し考え込み、「もう少し詳しく調べた方が良さそうですね」と、専門的な検査を受けるための紹介状を書いてくれました。

紹介状を持って大学病院に行くと、レントゲン写真を見た先生からは、直ぐにがんの疑いがあることを伝えられました。

その後、CTやPET検査、生検を経て、腺様嚢胞癌(ステージ3〜4)と診断され、2週間後の手術を勧められました。

手術の内容は、右あごの骨をほぼすべて取り除き、腫瘍を大きく切除した後、足の骨を使って再建するというものでした。

整形外科とも連携し、丸1日かかる大規模な手術とのこと。手術が成功しても、1週間は集中治療室で過ごし、その後も治癒とリハビリのために1か月の入院が必要だと言われました。

さらに、もし再発や転移があった場合には、放射線治療を行うことになるとの説明でした。

手術以外の方法でQOLを低下させない選択肢がないか尋ねましたが、この種類のがんは抗がん剤が効きにくく、代替として最も有力なのは重粒子線治療だと言われました。

ただし、重粒子線を照射した部分の骨や皮膚に炎症が生じる可能性があり、それでも完治は難しいだろうとの見解でした。

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